いもむし
2022年9月17日
ある日、クリニックの植物がいっぱいある所に、濃い緑色の泥みたいなのがいっぱいありました。
そこの近くの葉っぱは、絵本の中に出てくる虫に食われた葉っぱのようでした。かわいらしかったです。
よく寄ってみると、ちらっと、おはよっと、いもむしが、むにゅむにゅと一生懸命に口を動かしながらそこにいました。しっかり虫に食われていました。
じっくりと凝視しましたが、いもむしは、悪びれません。
いもむしのふてぶてしさに感心して見入っていると、近くにもう一匹いるのに、気づきました。はっとしてあたりを見回すと、もう一匹、また一匹と、そこら中にいるのに気づきました。
そうなるともう目の前には、たくさんの食われた葉っぱと、いもむし達とがいることのみしか見えません。
物理的にはそこに存在するのに、網膜には届いてたはずなのに、気づく前は全く見えなくて、気づくとそれがはっきり見える。不思議でした。
時がたって、これを書いてる現在はいもむしはどこかに消えていました。本当にいません。あるいはいるのかも。
上の写真は、宙に浮くいもむし。